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2019年10月21日

症例36 変形性膝関節症による膝の痛みでお困りの女性

症例


こんにちは。今回は変形性膝関節症の症例をご紹介します。
なんと76歳にしていまだにバレーボールをされるどアクティブな女性患者様です。





患者様について





K様76歳  女性主婦
主訴右膝の痛み。階段の下りなど段差を下る時に特に痛む。バレーボールのコーチングをした後は特に痛みが強くなる。
希望: バレーボールを可能な限り続けたいのと、病気で京都に入院する姉の所へ通っているが、その際の移動が楽になるようにしたい。





学生の頃からバレーボールをしておられ、実業団でもプレーし、現在はママさんバレーチームや、一般のクラブチームでコーチをしておられます。ご自身で試合に出ることはないそうですが、練習のため、ボールを打つなどのことはたくさんするよう。





76歳という年齢からすると非常に大きな負荷を体にかけておられます。でも可能な限り、現在の状態を続けたいとのこと。





西洋医学的見立て





膝の変形が大きく、外から見てもO脚になっている。膝をしっかりと曲げることができず、90°〜100°ほど屈曲したところから膝が曲がらない。当然、正座はできない。





膝の内反(O脚型)変形で、膝関節の軟骨はかなりすり減ってしまっていて、整形外科でのレントゲンでもそれは確認できているとのこと。
痛みそのものは膝を曲げた時に膝裏に感じるため、炎症が特に起きているのは膝関節後面寄り付近だとみました。
その他、靭帯や半月板の損傷を確認するテストでは痛みはありませんでした。





東洋医学的見立て





関節の変形は大きく体質的に分けると冷えタイプ熱タイプに分かれます。





◎体に熱がこもる方に傾き、骨や関節組織が溶けるように変形していくタイプ。か、





◎体が冷える方に傾く中で、骨や関節組織が固まり、余分な骨を形成していくタイプ。





もしくはその両者の混在タイプ。





脈は左側が沈んで弱い。右側は詰まって丸い。
K様は脈の打ち方から冷えタイプがベースにあり、バレーボールの打ち上げなどで飲み会などをよくされるようで、そういった飲食過多で胃腸に負担がかかり気味になっているとみました。
足もむくみ気味。
このむくみは、冷えからと胃腸の負担から両方からきているとみました。





方針としては、◎体が温もり、胃腸の負担が減り、その中で関節内のむくみが取れるようにする。
膝関節周囲の筋肉を緩め、関節のアライメントが適正な位置に戻るようにする。という方向性で治療を進めることにしました。





治療の経過





最初の3回は4〜5日に1回のペースで。
針は3本ほど
◎胃腸を動かし、膝の前、内側後面を緩めるためのツボ。◎腎の働きを上げ、利尿作用を促すツボ。◎膝痛を抑え、体が温まるようにするツボ。
↑選んだツボの一部です。


などを選びました。全て脚のツボですが、うち二箇所は痛みのない方の足のツボを選んでいます。





◎2回目、治療時、最初よりいくぶん痛みがマシな感じがするという感想をいただきました。





3回目の治療時、京都まで行った時の階段を降りるのが楽だったとのこと。まだ痛みが全くないというところまではいかない。





◎4回目〜7回目は1週間おきに。





◎6回目以降は階段下りでほとんど痛みを感じないが、片足ずつ降りるのは少し不安を覚えるという程度まで回復。





バレーボール後は痛みがある時もあるが2〜3日経てば痛みは軽減し、通常通りになるようになりました。
それ以降、治療間隔を2週間、3週間、4週間と伸ばし、現在は状態の維持の為4週間に一度のメンテナンスをしておられます。





現在は階段下りでの痛みはほとんどなく、バレーボール後、数日だけは軽く痛むという程度で保つことができています。





施術者の思い





K様の場合、年齢からすると日頃膝にかける負荷が大きいので、現在の生活スタイルを続けるなら間隔を空けての定期的なメンテナンスは必要とお伝えしています。
変形性膝関節症に対する鍼灸治療は、変形をもとに戻せるわけではありません。
が、変形してしまった膝の状態でも、関節内のむくみを減らし、靭帯や筋肉など膝周りの組織の環境を改善することで痛みを減らすことができます。





それでもダメな場合は人工関節などの手術を検討すれば良いかと思います。
特に、手術を避けたいという方が、鍼灸治療を望まれることが多いです。
手術をする必要まではないが、痛みが取れない。
そんなあなたの変形性膝関節症にはきっと東洋医学的な鍼灸でお役に立てることと思います。





【使用した主なツボ】
衝陽、太谿、水泉、照海、陽陵泉など


要鍼灸院 とみお院

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