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2020年03月09日

症例44 肩や背中が痛んでお困りだった女性 

症例


こんにちは。
今回は肩や背中がこる感じがしたり、痛かったりでお困りだった60代女性の症例をご紹介します。





【患者様について】





A様67歳・女性職業:工場でのパート勤務
主訴: 肩〜背中(肩甲骨の間付近)と右上腕の痛み過去に困った症状:1年半ほど前〜左肩の五十肩(未だ完治していない。)5〜6年前にも今回と同様の症状が出たことがある。





【症状の経過】





半年ほど前から上記の痛みが出始め、だんだん痛みが増してきたとのこと。
以前にこの症状が出た時はリラクゼーション屋でほぐしてもらったら症状が治ったそうです。でも今回は同じ対処を何度かしても症状が治まらず、鍼は怖いが決死の覚悟でご来院されました。









【西洋医学的見解】





ジャクソンテスト、スパーリングテストともに陽性(頸椎が頸椎同士の隙間から出てくる神経を挟んでしまい痛みが出る頸椎症のテスト)
モーレイテスト陽性(首の側面の斜角筋という筋肉に首から延びる神経が挟まれて痛みが出る斜角筋症候群のテスト)





上記から典型的な頸椎症斜角筋症候群の併発と考えました。





【東洋医学的見解】





脈 : ピンと張り、やや緩い。やや突き上げてくるような強さがありました。(体が緊張し、やや疲れて緩み、やや高ぶっている兆候)
舌 :  暗い色、白い苔が乗っていました。(血流が悪い部分があること、胃腸の中で栄養の吸収が上手に行われていない兆候)
高脂血症脂肪肝気味である事を医師に指摘されているそう。





A様はおっとりされた喋り方でせっかちな様子もなくイライラしやすい傾向はあまり見られませんし、ご自身でもそのような自覚はありません。





でも脈はピンと張り気味でストレスがかかり、肝臓に負担がかかっているように見えていました。そこで「この脈は脂肪肝による肝臓の栄養過多が表れている脈だな」と判断。
頚部の筋緊張首の側面に出ていました。
これは肝・胆に負担がある時に反射的に緊張が出やすい部位です。
内臓的な影響が筋肉等に緊張という形で現れていると考えました。





【施術方針】





肝、胆の負担を減らし、首の側面の張りをゆるめる。➔足の甲、小指寄りのツボに鍼。                
首周りの炎症、痛みを抑えるツボに鍼をする。➔肘のツボに鍼。





【施術経過】





一本の鍼をするごとにAさんの体は想定しているより広い範囲に影響が現れ、一気に体がリラックスし、胃腸もよく動いている様子が感じ取れました。その場で症状が無くなっていたので一回めの施術はこの二本の鍼で終了。
Aさん「なんで?肩なのに足や腕に鍼を打って楽になる事の意味がわからない。」とのこと。





1週間後、2回目の施術時、前回術後3日ほど楽だったが、4日目から徐々に肩から上腕あたりに痛みが出てきたとのこと。右肩甲骨の間の背中あたりの痛みは消えていました。
前回の足の甲のツボを足の甲の中央付近のツボに変更。肘のツボは変えず。症状軽減したので終了。
さらに1週間後、3回目の施術時、次の日から痛みがあったとのことでしたので、1回目に使ったツボに戻しました。左の五十肩があるので左肩のツボに1つ鍼を増やし、肩の可動域が少しだけ改善した事を確認、五十肩用の肩の運動方法をご指導。





10日後、4回目以降症状がかなり安定し始め、初診の頃より3割程度の痛みで保たれるようになり、日常生活でストレスがなくってきたとのこと。
その後、症状は安定してきたので、5回目は2週間後、6回目、7回目を3週間間隔で施術を行い、残る炎症を鎮火させ切るようにして、ご卒業いただきました。
最初は鍼灸治療そのものが半信半疑で患部を触らない治療に不安そうだったAさんもご自身の回復を実感し、笑顔をニコニコしてご卒業となりました。





【主に使用したツボ】





臨泣、曲池、巨骨など


要鍼灸院 とみお院

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