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2020年06月06日

症例45 むち打ち症の痺れや痛みでお困りの男性

症例


こんにちは。要鍼灸院とみお院の藤森です。





今回は追突事故による、むち打ち症の首の痛みや手の痺れでお困りだった症例をご紹介します。





【患者様について】





Y様 60代男性 会社員





主訴:首から背中の痛み、左上腕部から手の先までの痺れ。









【症状の経過】





2カ月前に信号で停車中に追突され上記のような症状が強くでるようになったとのこと。これ以前より首や肩、背中の痛みで施術していましたが、事故によるむち打ち症で余計に痛みが増しているようでした。





【西洋医学的見解】





ジャクソンテスト、スパーリングテスト(首の骨と骨の間で神経の圧迫による神経炎がないか判別するテスト)がともに陽性で首・肩・背中に痛みが走り、左手がより痺れるという所見が得られました。頸部を少し後ろに倒しただけでも同様の症状がでました。





以前よりこちらのテストでの陽性所見はありましたが、首や肩が少し痛む程度で左腕の痺れもありませんでした。





上記の所見から、もともと頸椎での神経圧迫による神経炎があったところに事故による負荷がかかりより強い症状を引き起こす、「むち打ち症」を発症したという考えに至りました。





【東洋医学的見解】





脈:沈んで細く緩い。舌:色が淡く、白い苔がべったり舌にのっている。





沈んだ脈や色の淡い舌は身体が冷えていることを示します。この場合の白いべったりとした苔は身体の冷えにより胃腸の働きがにぶり、消化吸収がしにくくなり余分な栄養が身体に溜まっていることを示します。





余分な栄養は東洋医学では「湿(痰)」とよばれ、体が湿気がたまった状態になりむくみやすくなります。同様に冷えもむくみの原因になります。





このむくみが首の骨と骨の間にあり椎間板・筋肉・靭帯などをむくませ、神経を圧迫して症状がでているとみました。





【治療方針】





身体を温め消化吸収をうながし、首の関節周辺のむくみをとる、・・・かかとの内側にあるツボ





首の神経圧迫による神経の炎症を抑え痛みをひきやすくする・・・肘の外側のツボ





以上の方針で進めていきました。





【治療の経過】





Y様のお身体は比較的に敏感で少ない鍼の本数で効果がでるため、1回の治療につかうのは1本~2本としました





炎症がきつめの為、通常最初は週2回くらいの治療がベストでしたが、お身体が敏感な方は逆効果の可能性があるので週1回で治療を開始。





1回目、かかとの内側のツボに鍼を刺すと首の症状が少し軽減、首の神経のテストも陽性ではあるが、痛みは軽減こちらのツボ1本しただけでかなり症状が動きました。残った症状は肘のツボで軽減。この段階で最初の症状が5割くらい軽減しました。





2回目~3回目は同様の方針で治療を行いました。このころから痛みがあまり気にならない日もすこし出てきました。





4~5回目首や背中の痛みが軽減、手の痺れはまだすこしあるという状態になりました。





6~8回目このころになると首の神経のテストで痛みや痺れがでにくくなり、日常で首の痛みや左手の痺れを感じにくくなってきました。





9回目、首の神経のテストは、ほぼ陰性となり日常での首・背中の痛み、手の痺れはほとんど感じなくなりました。同時に事故前にあった首や肩、背中の痛みも消失しました。この回をもってむち打ち症の治療は終了しました。





むち打ち症は症状に個人差があります。軽度のもので自然に治るまで3ヶ月、重度のもので6ヶ月以上かかるとされています。こちらの方は頸椎のテストや痛みと痺れの程度から軽度~中程度のむち打ち症だったと思われます。





Y様の症例では鍼灸で首の関節のむくみと炎症をおさえ、自己治癒力を向上させを図った結果、約1.5倍の速度の2カ月で回復されました。





【施術者の思い】





むち打ち症はもともと回復力が低下している方は長引く傾向にあります。こういう方は後遺症として何年も症状が出続ける場合もあります。鍼灸で身体の回復力を向上させることで長引く可能性のあるむち打ち症をかなり早く改善に導くことができます。


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