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2021年02月12日

症例60 めまいにお困りの女性

症例




こんにちは。小畑です。
今回は急なめまいでお困りだった患者様の症例をご紹介します。




目次



  1. 患者様について

  2. 西洋医学的見立て

  3. 東洋医学的見立て

  4. 治療

  5. 施術者の思い





患者様について





O様 48歳、女性会社員(デスクワーク等の事務作業)
お困りの症状: めまい(ふわふわ、ゆれる)伴う症状: 頭痛、目の奥の痛み、首の痛み、右の腕の痛み、腰痛、右脚の痛み





来院日の数日前からから急に目の前が揺れるめまいに襲われた。





病院にてめまい止め等の薬を処方されるもほとんど変化がないのでご来院。
以前より頭痛や首肩、右腕の痛み、腰痛、右脚の痛みでご来院いただいていて、それらの症状も結構出ている状態でした。







西洋医学的見立て





下を向いたり、振り向いたり、頭の位置を変えることでぐら〜んと揺れてしまうとのこと。その症状からは『良性頭位性めまい』といわれる状況かと思われました。
一般的な良性頭位性めまいは以下のようなものです。↓
内耳という「聞く」能力と「平衡感覚」を主る器官があるところには、通常リンパという液体が入っています。
そこには聴砂という砂が入っていて、その砂の動きを感知しながら「今からだが傾いている」とか「今まっすぐ立っている」ということを感じています。
卵形嚢という場所にある「耳石」というカルシウムのかけらが本来そこにあるはずのない半規管の中に入り込んでしまうと、平衡感覚を主る神経が過剰刺激されてめまいを起こす。というものです。





一般的には、病院では投薬治療はあまりされません。めまいによって辛い時には、めまいが辛い時はめまい止め、吐き気がきつい時は吐き気止めが処方されたりすることもあるようです。頭を一定の動きで動かすエプリー法という方法を行うと、めまいがおさまるといわれていますが、実際には一時的なおさまりであることが多いようで、当院のような鍼灸院に訪れる方もかなり多いです。





当院でこのような頭位性めまいらしき症状をお持ちの患者様がご来院された際、頭位を動かす治療を行うことは一度もありません。





ですが、伝承医学に基づく鍼灸治療を行うと劇的に改善する例も多いです。私の私見ですが、特段に頭位を動かすことなく改善することや、ストレスなどが要因で自律神経の調子を崩し気味の方も多いことから、自律神経の高ぶりなどが要因となって、三半規管の中の平衡感覚を主る神経に過敏状態が生まれているのではないか。そして、その過敏状態が、聴砂の動きを過敏に感じ取ってめまいを起こしているケースも多いのではないかと推測しています。







東洋医学的みたて





東洋医学に基づいてめまいを治療するとき、その方の体が冷えに傾きやすいのか、熱がこもるように傾きやすいのかを大きく分けます。たまに両方が混在するケースもあります。





ここの見立てを間違えると治療が大失敗となります。
O様の場合は以前の治療経験や、以下のような症状から熱に傾く体質であると判断しました。
のぼせ、暑がり寝汗をかく頭痛口が乾きやすい脈が細く、やや緩め舌は縁が紅
熱がこもりやすいというベースの体質に
ストレスや睡眠不足、昼夜逆転の生活、脳や目の使いすぎ、暴飲暴食など
で負荷がかかるとにより熱の上乗せを加えてしまうことになります。
症状を発症する前、O様は仕事や家庭のことに追われてドタバタし、かなりストレスがかかっていたようでした。





舌の縁が紅いことや脈の細さ、弱さはそのようなドタバタの日常によって脳の過剰な働き、疲労、ストレスの蓄積などがあることを示していました。







治療





一診目体の熱を冷まし、潤わせるツボに重きを起きました。足のツボを2箇所使用。(然谷、行間)それにのぼせや耳の中の神経の高ぶりを下げるために頭のてっぺんにあるツボを使いました。(百会)
上記のツボだけだと腰痛や脚の痛み、首肩や腕の痛みが残ったので、右足の甲のツボを2箇所足しました。(臨泣、衝陽)これらは胃腸や肝臓にある栄養の代謝を調整する役割もあります。脈から少し胃腸の負担が感じられたのもこれらを選んだ理由です。
めまいはその時にはまだ残っていましたが、腰痛や首肩、腕脚の痛みは鎮まっていました。めまいは落ち着く時は少し時間差があるので明日や明後日にもう少し軽減される旨をお伝えして治療を終了しました。





二診目(1週間後)施術後、次の日からめまいは大きく改善。頭痛もありませんでした。文字をじっと見ていると少しくらっとする時があるとのことでした。
一診目と同様の治療をして終了。念のためあともう一度神経の状態を安定させるために治療することをお伝え。





三診目めまいは、ほぼなし。左の脚に少しだるさがある。胃腸を整えるツボを2箇所(衝陽、臨泣)めまい取りのツボをなくし、こもった熱を取るツボを選びました。2箇所(然谷、行間)腕のだるさや肩こり、左の脚のだるさを軽減するため、右肘のツボを使いました。(曲池)これらのツボにより、左脚のだるさも軽減されました。
症状として、全体に落ち着いていたのでしばらく様子を見ていただくことにしました。







施術者の思い





今回は急なめまいで、診察がしっかりと正しくできていたので劇的な回復を引き起こすことができました。





東洋医学の中でも伝承医学は少数の鍼で劇的な効果を生むものですが、全ては診察段階での判断が命です。





ここを間違えると全く効果は出ませんし、患者さんへの指導も間違ったものになってしまいます。
鍼灸に重要なのはこの診断力です。





しっかりと診察ができている時は、機器を一切使っていないのに、CTやMRIを見ているかのように体の中が見えてきます。





今回、治療の柱となる診察、診断、これらがうまくいってよかったなと思います。日々、間違いのない診察ができるよう努力してまいります。




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