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2021年09月29日

症例70 首の椎間板ヘルニアによる痛み・しびれでお困りの男性

症例


症例の前半は全体の流れを簡潔にまとめたもの、後半はより詳しい内容で構成されています。





こんにちは。藤森です。





今回は頸椎椎間板ヘルニアによる痛みや痺れの症状でお困りだった患者様の症例です。




目次



  1. このような症状でお困りでした

  2. どんなふうにみえたの?

  3. どんな感じに改善していったの?

  4. 患者様について

  5. 西洋医学的見立て

  6. 東洋医学的見立て

  7. 治療と経過

  8. 施術者の思い


 




このような症状でお困りでした。





・常に首や肩がだる重い ・腕から指先まで痺れを感じる などが主な症状。





・首を後ろや左に少し傾けるだけで、首肩に痛みや、腕、指先に痺れを強く感じる。





・上向きで寝ると手がしびれる ・長時間パソコン作業をしていると痛む などもありました。







どんなふうにみえたの?





問診や脈・舌の情報から、身体に余分な水分が多く「むくみ」が発生しているようにみえました。





このむくみが首の椎間板にも発生して飛び出して神経を圧迫しやすくなっていると推測しました。





ですので、むくみが取れるように治療をしていきました。







どんな感じで改善していったの?





だいたい週に1回の治療で、おおまかな流れで





割と楽だと感じて頂けるまで約1カ月(常に感じていた痛みと痺れが和らいできた。)





かなり楽だと感じて頂けるまで約1カ月半(常に感じていた痛みと痺れがなくなった。長時間同じ姿勢や、首の動きで症状が少し出る程度。)





症状がほぼないところまで全体を通して約2カ月 という流れで改善していきました。





後半(より詳しい内容)







患者様について





M様 37才 男性 歯科医





来院の2週間前より左の首~肩に痛みと、左の腕から指先(中指)にしびれを感じるようになった。







西洋医学的見立て





常時、首肩にだるさがあり、腕から指先にも軽いしびれがある。





首を後ろや左に倒す動作で首肩に痛みと腕から指先に痺れがでる。左ナナメ後ろに倒すと強烈に症状が出る。





ジャクソン・スパーリングテスト(首の関節を縮めるテスト)ともに陽性。





その他に長時間同じ姿勢で作業をすると症状が悪化する、上向けになると首肩、腕が痛くて寝むれないなどがありました。





これらはすべて頸椎の関節が狭くなり神経を圧迫することで発生しています。





MRIでは頸椎6番・7番で椎間板が飛び出たことによる圧迫がある。





理学的所見からも画像所見からも頸椎椎間板ヘルニアからくる症状とみてほぼ間違いないと判断しました。







東洋医学的見立て





M様の脈は、丸く輪郭がはっきりしない脈でした。丸い脈は食べ過ぎか食べ物が上手く消化できず胃腸に停滞している時に出ます。輪郭がはっきりしない脈は、胃腸の働きがあまり良くないときに発生します。





舌は淡い色で、白い苔と舌のまわりの歯型、舌のひび割れがありました。淡い色の舌は身体を温める力が不足しているサインです。白い苔は食べ過ぎ・消化不良で胃腸に停滞しているサイン、歯型は胃腸の働きがあまり良くなくむくみが発生しているサイン、ひび割れは慢性的な疲労で回復力が低下しているサイン、として出ていました。





お腹の張りを確認すると、胃や小腸、胆のうに働きの鈍りがみえました。





これらの情報をふまえて問診を進めていくと、アルコール・糖質・脂質・塩分の多いものをたくさん摂取していること、仕事で帰りが遅く夕食の時間が遅いこと、過去に肝臓の機能やコレステロール値に異常があったことなど食事の仕方や胃腸の働き・消化液の分泌など、消化器系の働きに問題があると考えました。





では、椎間板の問題と食事や消化器系の働きにはどのような関連があるのでしょうか。





例えば、たくさん食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりした次の日の朝、身体がだるかったり、顔がパンパンになったりしたことはありませんか?





東洋医学では胃腸が疲れたりして動きが悪くなると、全身に余分な水分が溜まりやすくなり「むくみ」の症状が出たります。





このむくみによって体のだるさや顔がパンパンになったりします。また、むくみの症状は全身に影響します。





椎間板は水分が豊富なジェルクッションのようなものです。むくみにより水分量が増えると椎間板は通常の位置よりはみ出しやすくなります。そこに重力や仕事の負荷がかかると椎間板が飛び出て神経を圧迫しやすくなります。





こういったむくみが椎間板をはみ出させる要因になっていると考えました。







治療と経過





人間の体は食べたものの栄養をもとに構成されています。ですので胃腸できちんと消化吸収されていないと傷めている部分の回復は遅れてしまいます。





治療は、体を温めて胃腸の消化吸収する力を上げ、食べたものから栄養を吸収しやすくして回復力を上げること、食べたものがきちんと処理できずに滞留してむくみを発生させる要因にならないようにすることを意識して進めていきました。





治療は症状がかなり強いため、週に1回のペースで開始しました。





1~2回目:症状にあまり変化でず。





3回目:施術後、数時間症状が軽減。





4回目:首を左に倒す動作で痛みが出ていたのが軽減。





5回目:左に倒す動作は軽減。術後1日軽減。





6回目:日常生活での症状の感じ方がかなり軽減。痛みの程度が下がってきた。





7回目:術後5日間症状が無かった。





8回目:かなり調子が良い。長時間同じ姿勢でいると少し症状が出る。





9回目:症状がほぼ無い。かなり楽に過ごせている。





症状がほぼ無く過ごせる所まで9回(約2か月)で回復できました。





その後は日々のメンテナンスでお越しいただいています。







施術者の思い





最初はあまりの痛さに元気が無かったM様、少しずつ回復が進むにつれて鍼灸の効果に感動してくださっていました。「鍼灸ってすごいですね!」そう言って頂けたのが一番うれしいお言葉でした。私たち東洋医学を駆使して治療する鍼灸師には先人から受け継いだ鍼灸の素晴らしさを後世に伝える義務があります。M様のように言って頂ける患者様が一人でも増えるようにより一層腕を磨いてまいります。


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