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2021年10月02日

症例71 ぎっくり腰でお困りだった女性(50代)

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こんにちは。





院長の小畑です。





今回はぎっくり腰にお困りだった50代女性の症例をご紹介します。




目次



  1. 患者様について

  2. ぎっくり腰ってなに?

  3. どこがどのように痛んでいたのか?

  4. 椎間板ってなに?

  5. 椎間板が痛むとどんな症状がでるの?

  6. 鍼の本数は?

  7. 東洋医学の視点からの見立ては?

  8. 施術者の思い




患者様について





I様





57歳・女性





介護関係施設職員





お困りの症状:今朝起きて少し違和感があった。いったん椅子に座った後立ち上がる際に急激に腰が痛んだ。





ぎっくり腰ってなに?





一般に「ぎっくり腰」と呼ばれるものは、イメージとして「ものを持ち上げる際などに『ギクッ!!』と音がなって激痛が走り腰を動かせなくなるというようなものを想像するかもしれません。





ぎっくり腰というのはいわゆる「急性腰痛」の俗称です。





ぎっくり腰はコレです。というきちんとした定義はありませんが、





「急に痛み始めた腰の激しい痛み」のことを総称してこう呼んでいます。





同じぎっくり腰(急性腰痛)でも腰の中のどの組織が傷んでいるかによって治る速さや過程が変わってきます。









どんな種類の急性腰痛があるかという具体的な説明は長くなるのでここでは割愛いたしますが、I 様の腰痛はとてもよく見られるものなので、どのような部分が傷んでいるものであったかをわかりやすくお伝えしたいと思います。





どこがどのように痛んでいたのか?





さて、I様のぎっくり腰はどのような部位が傷んでいたのか?





気になるところですね。





●右に傾けると右側が痛む。





●前屈するのも、後屈するのも痛む。





●まっすぐ立ってもらっても腰が伸びきっていない。





●無意識にやや左側に体を傾け、右側を避ける姿勢になってしまっている。





●しばらく座っていた後や、寝転んでいたところからの起き上がりで強い痛みが走る。





●痛みはあるけれども立ち上がることは可能。





以上のような症状が出ていました。





あなたもぎっくり腰になったことがあれば、似たような状態を経験したことがあるのではないでしょうか?





I様のぎっくり腰は典型的に、椎間板に炎症を起こしているパターンが考えられました。





椎間板ってなに?





椎間板は背骨の一つ一つのすきまにはさまっている軟骨のような組織でできている短い円柱状の組織です。





骨よりも柔らかく、筋肉よりは硬い組織です。





椎間板があることで背骨は前後左右に曲がることができます。





仮に背骨がすべて骨でできていると背骨は曲げることができません。





椎間板が痛むとどんな症状がでるの?





長く同じ姿勢をとることがつらくなる。





座っていたり、寝ているところから起き上がるのが痛む。





前屈しても、後屈しても、側屈しても痛む可能性がある。





腰を伸ばしきれない。または伸ばそうと思ってもゆっくりしか伸ばせない。





鍼の本数は?





I様の場合は3本でした。それに一か所お灸をした箇所がありました。





東洋医学の視点からの見立ては?





(※ここからは少し専門性が上がる内容なので、ご興味のある方だけお読みください。)





脈:緩く、浮いている





舌:淡紅色、やや色のトーンが暗い。歯の痕がある。





問診からの体質的症状:





前頭部・側頭部痛、





背中に汗かきやすい





のどのつまり





目が充血





閉経





口内炎ができる





いつも眠い





上記の情報+さらに専門的な脈診を4~5種類みて





●外気の冷えや風を浴びて、体表面~筋肉層あたりが冷えてひきつった。





●体質的に腎が弱く、骨・軟骨などが弱い。





●どちらかというと冷えやすい。





●肉体的・精神的疲労があり、精が枯れている。





などの情報を得ました。





●体表面の冷えを抜く。





●精を補い、





●腎を補い、





●温まるようにし、





●疲れを抜き、





●腰周囲の筋の緊張をバランスよく正常化する。(ゆるんでいるところは締め、硬いところは緩める。)





というような方針でツボを3つ選定しました。





一診目





左復溜





右申脈





左環跳





関元に灸





その場でかなり痛みが軽減。





3〜4日後にもう一度ご来院いただくようお伝えしました。





二診目





一診目の後、





右申脈





左復溜





左腎兪





 術後、経過がよく、今はあまり痛みを感じていないとのこと。





椎間板の炎症は二〜三割潜んでいる可能性があるので、再発しないように体と腰まわり筋肉の疲労を取ることに重点を置いたツボに治療を施しました。





結果的に今回のぎっくり腰の治療はここで一旦終了し、様子を見ていただくことにしました。





施術者の思い





ぎっくり腰は急に起きるものですが、痛みが強く、日常生活に著しく支障をきたします。





仕事はできない状態になることも多いですから、治療のキーポイントは





「いかに早く動ける状態にしていくか」になります。





今回のように椎間板が炎症を起こしているケースが多いのですが、I様の今回の症例は速やかに回復に導くことができた例でした。





全ての症例がこのようなスムーズな回復をするものだけではありませんが、少なくとも回復を格段に早めることができますので、皆様も今後お困りのことがあればご相談いただければと思います。


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