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2022年04月16日

症例82 股関節と太ももの痛みでお困りの女性

症例


こんにちは。副院長の藤森です。





今回は、クラッシックバレエの練習で股関節や太ももがだんだん痛くなってきた患者様の症例です。




目次



  1. 患者様について

  2. なぜ神経痛が出ているのか?

  3. どのように治療していったの?

  4. どれくらいで回復したの?

  5. 東洋医学的見立て

  6. 施術者の思い


 




患者様について





S様 50代 女性 パート勤務





主訴:バレエの練習で開脚をすると股関節の前側や太ももの外側と内側が痛い。練習後は痛くて歩けないときもある。腰痛、肩こりもある。





昨年末ごろからバレエの練習がハードになり段々と症状が出るようになり、来院される2ヶ月前より今のような状態になったそうです。また2ヶ月後には発表会があるのでそれまでにはなんとかしたいとのことで来院されました。





太ももの筋肉や股関節を傷めているせいで痛いのかな?と思いますが、実はそうとも言い切れません。





腰の神経に問題がないかを調べるテスト(ケンプ徴候)をすると腰~お尻の痛みが出る他に、太ももの外側にも反応がありました。これは腰の関節で神経が圧迫され「神経痛」として痛みがでているという一つの証拠になります。





また太ももの内側は開脚で伸ばした時に痛みがあるようでした、これは筋肉を傷めたことで痛みが出ているものになります。





S様の痛みは神経痛と筋肉による痛みが合わさって出ているパターンとみました。







なぜ神経痛が出ているのか?





原因として考えられるのはバレエの練習による「疲労」です。人体には本来「治す力」というものが備わっています。しかし疲労がその力を超えてしまった場合、疲労は蓄積し症状が治りにくくなります。





腰の神経は骨と骨の間にあります。骨と骨の間隔を狭くならないように支えているのが椎間板というクッションや筋肉です。筋肉が疲労するとここを支える力が低下して骨と骨との間が狭くなり神経を圧迫します。





ということから神経痛が発生して治りにくくなっていると考えました。







どのように治療していったの?





バレエの練習を休むことができればこの症状は治ります。しかし発表会も近くそれはできません。





治るために必要なのは「日常の疲労を治す力が上回る」ことが大事です。





ですので疲労回復しやすいように身体の環境を整えていきました。







どれくらいで回復したの?





練習時の痛みがなく過ごせるところまで2ヶ月(計7回)で治療を終えることができました。





3回目までは1週間に1回、4回目からは2週間に1回で通院頂きました。





1回目治療後:開脚時にある太もも外側の痛みが軽減、腰のテスト(ケンプ徴候)による痛みも軽減。





2回目:前回の練習後は太もも外側や股関節の前側にあまり痛みを感じなかった。開脚時の太もも外側の痛みは減っているが内側の痛みはある。





3回目:太もも内側の痛みがある、練習中に右膝を傷めて膝をつくと痛い。治療後はどちらも軽減。





4回目:太もも内側の痛みは軽減しつつある、膝の痛みも半分くらいになっている。





5回目:練習後に久しぶりに少し太もも外側や股関節に痛みを感じた。右膝や太もも内側の痛みも少し軽減。





6回目:かなり調子がいい。太もも内側にほんのり張りを感じる程度になった。





7回目:とても調子がよい。太ももの痛みは感じない。治療終了。





という流れで回復をされました。





2回目終了時には太もも外側や股関節前側の痛みはほとんど出ないようになっていましたのでこの時点ですでに神経痛による痛みはかなり改善していました。







東洋医学的見立て





ここからはさらに専門性が上がる話になります。ご興味のあられる方はお読みください。





脈:緩滑細、肝虚あり、回復力の低下を示す脈あり。





舌:淡紅・暗・やや歯痕





その他に手・足の冷え、寒がり、尿の回数多いなどの所見がありました。





これらの所見から腎陽虚(腎精不足)→脾虚→肝血虚の流れがあると推測しました。





ゆえに肩こりの所見もみられました。





腎陽虚や腎精不足に対して湧泉(衝陽)、脾虚に対して太白、肝血虚に対して太衝や曲泉(太もも内側の痛みに対しても)を使用。これらを体調によって変えながら治療を行っていきました。







施術者の思い





バレエの練習後歩けなくなるほどの痛みがあったS様、かなり順調に回復された症例でした。また目標とされていた発表会も無事間に合い施術者として一安心いたしました。回復する力は年齢・産まれ持ったもの・生活環境でかなりの個人差があります。S様は50代と比較的お若いこともあり順調に回復されました。50代~60代でなかなか治らない症状でお悩みの方はまだスムーズに症状を落ち着けやすいので思い切って鍼灸治療をしてみられるのもいいかもしれません。




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