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2022年07月06日

症例85 フライパンを握ると肘が痛い女性

症例


こんにちは。副院長の藤森です。





今回は厨房のお仕事で肘が痛くなりお困りだった患者様の症例です。





患者様について





F様 40代 女性 調理補助





来院される1か月前より調理の仕事を始め、重いフライパンを振るなどの作業をしていると、日に日に右肘の外側が痛くなってきた。他の鍼灸院で治療をしていたが症状が治まる気配がなかったことから来院されました。





どういう状態だったの?





片手で重い物(フライパンやカバンなど)を持ったりすると肘の外側に鋭い痛みが走る、肘の外側の腱に伸展動作(ストレッチ)をかけると痛みが出るという状態でした。このことより「外側上顆炎」という肘の腱鞘炎であると判断しました。





なぜこのようになったの?





腱鞘炎は同じ筋肉や腱に繰り返し負荷がかかると発生しやすくなります。スポーツをよくされる方や同じ体勢で作業をされる方に多く発生します。F様も例に漏れずフライパンを振り続けるという反復作業で傷められています。





故に現状では仕事を続けている限りは治らないor治るまでとても時間がかかるということになります。





しかし身体を傷めたからといって仕事を辞めるということはなかなかできるものではありません。鍼灸治療で傷めた部位を治りやすくしていけば、仕事をしていてもだんだん痛みを感じにくくしていくことが可能です。





どのようにして回復を促していくの?





筋肉や腱の修復に必要なものは主に「タンパク質」や「糖質」などの栄養です。食べ物の栄養は胃腸の消化吸収がしっかり出来ているかどうかが非常に重要です。F様のお身体は胃腸の働きが弱く回復に必要な栄養があまり供給できていない状態でした。ですので胃腸の働きを正常にして肘の腱に栄養が送られ回復できるようにすることをテーマに治療をしていきました。





どれくらいで回復したの?





1週間に1回の治療で、1回目の治療で激痛が出なくなり、3回目時には強い痛みが出なくなり、5回目時には仕事に支障がほとんど無いくらいに回復しました。





東洋医学的見立て





ここからは東洋医学的な見解を交えた専門的なお話になります。興味のある方はご覧ください。





脈はやや細弦滑、脾虚や肝虚の脈がみえる、七情脈。





舌は淡舌でやや歯痕がある。





腹証は胃・小腸に硬結。





その他の所見に眼精疲労・目の痛み・ドライアイ・胃の不調・頭痛・肩こり・立ちくらみ・耳鳴り・胸のつまり・のどの詰まり・寝ても寝た気がしない・月経の量が不安定などがありました。





肝血虚→肝鬱気滞の所見が目立ちますがところどころそれだけでは説明がつかない所見がみうけられます。





肝血虚→肝鬱気滞→肝胃(脾)不和の線の考えられますが、腎陽不足→脾陽不足→脾気虚→肝血虚→肝鬱気滞の線で1回目は治療をしていきました。





主な治療穴は衝陽・湧泉・曲池です。





非常に敏感なお身体で1本鍼をするだけの日がほとんどでした。





結果として腎陽を補うように働きかけると胃腸が動き肝血が補され脈・舌・腹証が整い症状も日に日に緩和していくという感じになっていきました。前述後者の方針で問題なかったようです。





施術者の思い





年齢・疲労・ストレスなど様々な要因で身体の回復する力は気づかぬうちに弱っています。昔はこれぐらいなら寝たら治っていたのに・・・でも鍼灸で身体に回復させることのできる環境を整えるとこの「寝たら治る」状態に可能な限り近づけることができます。もちろん60代の方が20代のような回復力になるわけではありませんが少なくとも現状よりは「寝たら治る」状態に近づけることができます。





傷めたところがずっと痛いという方、鍼灸治療で解決するかもしれませんよ。


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